では今度は良いところです。それは基本的な下半身の動きです。まずは連続写真を掲載します。ただ、ここで書く内容はどちらかと言うと、自然に出来ている事だと思うので、そういう意味で、参考程度に聞いて下さい。(ここが良いからと言って、強調し出すと、逆にバランスが崩れます。)
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
まず(1)では軸脚の形が良いです。膝が軽く外を向く格好になっていますが、こうすると下半身が安定して力が使いやすくなるからです。(写真=横浜村田)そして(2)で踏み込んで行きながら、その状態をキープ出来ている所は素晴らしいです。これが出来ない人が結構多いと思います。
そして(2)から(3)にかけては、後脚が開いて前脚が閉じた状態から、後脚が閉じて前脚が開いた状態に入れ替わっています。つま先着地から踵着地の間に、この脚の形の入れ替えが起こる事(下の写真)が大切で、それが出来ている点も良いです。
なぜ踵着地の時に前脚が割れているのが良いのかと言うと、それによって、後腰を回して来るスペースが生まれるので、最後まで腰を回し切る事が出来るためです。(中村 里崎)これが前脚を閉じたまま着地してしまうと、腰を回す事が出来なくなります。そして(5)(6)を見ての通り、HYODOさんは腰を回し切る事が出来ています。
ただ、HYODOさんに開くと言ったのはこの時の角度の問題と、肩が開き気味になっている事を指しての事です。
着地した時に前脚が割れているのは良い事なんで、それを無理に閉じたまま着地しようとは思わないで下さい。また、もちろん開く事を強調するのも止めて下さい。普通に踏み込んだ結果として着地した前脚が開いていると言うのが良いと言う事です。
ただ、惜しむらく点が2つほど、この連続写真から読み取れます。まず一つ目は(4)で振り出した時にバットヘッドから身体から離れている所です。もう少し、下の写真(今岡)のように、バットが身体に巻き付くように出て来るともっと良くなると思います。そしてこれはグリップを修正する事で改善出来ます。
もう一つは、この写真の角度からするとインパクトの時に左手の甲がもう少し見えていた方が良いです。(下の写真)つまり、インパクトの時まで前腕が回内しているのが良いと言う事で、
これもグリップを修正する事で改善して下さい。(振ってる時はそういう事を考えないで下さい。)HYODOさんの場合はこの時点(5)でやや手首がかえり過ぎています。手首が返るのは左手の前腕が回外するからです。
(7)はノリ風バット投げですね。(笑)